2009年05月23日

Next Syria ?

 
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ネタニヤフがオバマと会いました。
いつもの東京財団の佐々木氏が非常に妥当な分析をしています。

◆ネタニヤフの訪米と成果

この中で「…(イランに対して)今後一定期間(1年弱程度か)経済制裁などを強化し…」の一定期間とは具体的には今年一杯と思われます。

◆We won't attack Iran before year's end(JERUSALEM POST)

また、「…オバマ大統領はネタニヤフ首相から、何を引き出したのであろうか…」という点ですが、これはオバマが来月頭カイロに行く前に、ガザとウエストバンクの物流制限の緩和するというのがその一つとしてあげられます。

◆Saudis pushing Obama for new Mideast plan(Haaretz)

そのカイロ訪問の前に予定されていたムバラク大統領の訪米が急遽中止されました。

◆ムバーラク大統領の失意は今後にどう影響するか

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イスラエルとアメリカが共同開発しているアローミサイル(イスラエル版のMD)の次期バージョン、アロー3の開発費をアメリカが全額負担するようです。

◆US to fully fund Arrow 3 missile system(JERUSALEM POST)
◆アロー ミサイル(Wikipedia)

ネタニヤフは帰国後すぐにパレスチナとの会談の再開、シリアとの会談の再開を発表しました。

◆Israel ready for immediate peace talks(Haaretz)
◆Israel ready for talks with Syria(Haaretz)


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オバマがカイロへ行く前にある程度整備をしておけと言われたのでしょう。帰国後直ぐに行動に出たといことで…ネタニヤフのビビリ具合がわかります(笑)。と言うのは冗談で、これはネタニヤフにとって歓迎すべき成果が上がった結果でしょう。もしそうでなかったら彼は全く逆の行動に出るはずです。リバーマン外相もネタニヤフとオバマの会談はみんなが思ってる以上に上手くいった」と言っています。

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さて、そのオバマのカイロ(中東)訪問を踏まえてアメリカのシンクタンク・ブルッキングスと調査会社のゾグビーがアラブでアンケート調査を行いました。

◆A View from the Middle East(Brookings)

対象国はエジプト、ヨルダン、レバノン、モロッコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)で4000人以上の人から調査結果を得たようです。その結果オバマに対して45%の人が好意的な印象を持っているという結果が出たようで…上機嫌です(笑)。これはアラブでアメリカのイメージを変えるチャンスだと…もう一人上機嫌な人がいます。シリアのアサド大統領です。

「自国以外で、尊敬できる指導者を2人選んで下さい」という質問に対し、1位がチャベス(36%)、そして2位がアサドだったんです。また、フランスのシラク前大統領もアサドと並んで2位(18%)でした。昨年は1位がナスララ(27%)、2位がシラク(20%)、3位アサドとアフマディネジャド(18%)でした。今年はナスララが11%、アフマディネジャドが10%と順位を落しました。アサドは、一貫してハマスを擁護した態度が評価されたのでしょうか、まさにハマスさまさまですね。因みに、オバマの名前はあがりませんでした。また、最も嫌いな指導者はブッシュ、シャロン、オルメルトの順のようです。

アラブにしてみれば、オバマは今のところ歓迎するが、信用しているわけでわないということでしょうね。4月にオバマがトルコを訪問したときも反オバマのデモが繰広げられました。


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Demonstrators shout anti-U.S President Barack Obama slogans during a protest in Istanbul April 7, 2009. Obama is on the last leg of his debut trip on the world stage as president. He is trying to rebuild ties with Muslims after anger at the invasion of Iraq and war in Afghanistan, made more urgent by a strengthening al Qaeda and Taliban insurgency


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アサド大統領もトルコと軍事演習をしたりヨーロッパに対してシリアにもっと投資してほしいとか貿易がしたいとか言ったりしていますが、まだまだ難しいようです。そんなシリアの肩をたたく国があります。トントンと肩をたたかれ振返るとそこにはニコニコ笑顔の中国がいました(笑)。

シリアと中国はもともと友好関係にあるのですが、このところ経済関連での協力関係を急速に打出してきています。まぁ、結論から言えば、中国はシリアを製造輸出の中東のハブにしようとしているそしてそれをシリアも望んでいるということです。中国国内での生産コストの高騰によりさらにローコストで生産可能な地域として目をつけたわけです。日本が中国で生産しアメリカに輸出したようなモデルを中国はシリアでやろうとし、シリアはその中国を追いかけようとしてるわけです。今、シリアが進めているヨーロッパとの貿易協定が決れば、この動きは大きく加速されるでしょう。既にシリアには中国企業の工場があります。(エジプトにも)

◆China and Syria restart an old relationship(The Syria Report)

面白いのはこれは政府主導では無く、商魂たくましい中国人の業者の動きから始ったというところです。彼らはシリアが文化的にも経済的にも中東のハブだと考えているようです。それはシルクロードの昔から…。アメリカがテロ支援国家に指定していようがおかまい無し、逆にそれだけ危険な地域にありながら戦争も行わず安定していると言ってるようです。

果して中国とシリアの思惑は成功するのでしょうか? 世界の経済状況からするとヨーロッパもシリアに対して首を縦に振る可能性は高いと思われますが…

中東にはもう一つハブを目指してる国があります。トルコです。トルコはイスラム圏で唯一EU加盟を切望している国で、最近アメリカも力を入れてきています。既にトルコが中東のハブだという認識が一般的だと思いますが、生産工場としてのシリアが成立った場合どのように棲み分けしていくのか…アメリカはシリアに今後どのような態度をとるのか、ヨーロッパは…

いずれにせよ、6月の中東訪問はオバマにとって重要な旅になるでしょう。


PS
日本の陰謀論の大家、太田 龍氏が亡くなりました。
太田氏は、フリーメーソン、イルミナティー、300人委員会、新世界秩序など主にユダヤ陰謀論を中心に論説を展開していました。今ではダボス会議など誰でも知っていますが、以前はごく一部でしか話題にならず、影の世界政府などと言われていました。そのダボス会議も今では「駄ボス」会議などと呼ばれ皆の興味はビルダーバーグ会議などに移りました。イルミナティーは映画「天使と悪魔」で一躍有名になりました。つくづく時の流れを感じます。まぁそれにしても本名が栗原とは…。ご冥福をお祈りいたします。
posted by smz at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | News | 更新情報をチェックする
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